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『チャーリーです 地球人です』

チャールズ・ワードが自転車で日本一周の旅へと出発したのは、2006年の春でした。彼は1年間の旅の間に、何千枚もの写真をとりました。この写真はその中の1つです。最初は有機農場でボランティアとして働きながら旅を続けていましたが、ある日、それをやめ、「きゅうちゃん」という名の折り紙の小鳥といっしょに、自分なりの平和活動を開始しました。

このチャーリーの冒険が、『チャーリーです地球人です』という一冊の本を生みました。彼は新たな世界を発見し、同時に、平和活動のために今やるべきことを明確にしました。

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チャーリーです 地球人です

"Charlie desu, Chikyujin sesu" is a non-fiction book by Charles Ward, covering his 1 year cycling trip around the many islands of Japan. It was translated int Japanese by Akeno Niwayama and Mika Majeski and published and edited by Maho Yamada at Hon no Izumi in 2008.

ISBN978-4-7807-0351-1

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もくじ

これは、一年かけて自転車で日本をまわった僕の回想録だ。僕はこの本に、このささやかな冒険につながるまでの出来事や、途中で起こった心の変化のことを書いた。それから実際に使えるアドバイスも。たとえば言葉を学ぶ方法、禁煙する方法、野宿する方法、自転車で旅をする方法、有機農場でボランティアをする方法、それから自分なりの平和活動を始める方法も。人生に前向きな姿勢で向かうこと、学びを通じて自分を成長させること、一人でも世界を変えられるって信じること。これらのアドバイスは、あなたが自分の"夢"を見つけて、それを追いかけるときの助けになると思う。それが、どんな夢でも。

こうしたことを始めとして、最高のエピソードやすごく興味深い出会い、とても印象的な瞬間や出来事を、僕はこの本にまとめた。ここに書かれた結論は、自分と向き合って深く考えたことや、素朴な日常の体験や、自転車で日本中を旅した一人の青年の目に映った世界から導き出されたものだ。あなたも読み進めながら、自分自身の結論を出してほしい。

この本に載せた文化や習慣は参考としてのもので、よくある偏見や先入観は持たずに書いた。そんなものは人と人とが理解し合うときには、まったく何の助けにもならないから。スペインとイギリスと日本で暮らし、他にもいろんな国々を訪れたことのある僕にとって、一つだけ断言できることは、「僕らは一人一人違っているという点で、みんな同じだ」ってこと。

写真

作者のコメント

最近私は、「全ての写真に共通することってなんだろう?」と、ふと考えました。当然のことですが、すべての写真は過去に撮ったものです。写真を見ると、その時に戻ったような気持ちになることがあります。全ての本というものも、過去に書かれています。しかし、初めてそれを読むとき、まるで現在の話のように感じてしまうものです。良書はいつも何年たった後でもそれがまるで今起きたことのように感じさせるものです。

若い青年だった私が初めて出版した本は、自転車で日本中を旅する話です。それは1年間の私の旅や農業、そして平和に関するとても真摯な内容です。本が発行されてから現在に至るまでに、私は成長し、新しく関心の持てることを見つけたと感じています。それでも、何年か前の若いサイクリストだった私はいつもそこにいて、年も取らず、不滅でしょう(印刷の中ではね)。この本の出版は、私にとってまさに解放を意味していました。私は、ここから人生の新しい一章を始めることが出来たのです。この経験から得た正直で感動的な思い出を持ち続けながら。その経験は、みなさん一人一人と共有したいと思うような経験だったのです。

本当に、この本が何年たった後でも色褪せないことを願っています。ぜひ、この若いサイクリストに会って、その若い目と開かれた心から感じた世界を楽しんで下さい。最後に、いつかあなたに会うことがあれば、私たちはたくさんの過ぎた時間を取り戻す古い友人同士のような気持ちになれることを願っています。